yu-neのドミニオン検証ブログ

ドミニオン(ボードゲーム)に関することを書きます。主に自作シミュレータでの検証結果の記事が多めです。

海賊ステロ

2022年5月に海辺2版の内容が明らかになりました。
その中でも個人的にはカードパワーが弱いと感じている海賊によるステロの速度を自作シミュレータで検証してみます。
イラストは個人的にとても好みです。(なぜ海賊なのにアタックカードではないのか。)

※カード名、翻訳の内容は2022年5月のドミニオンオンラインのものです。

検証概要

  • 属州4枚購入の平均ターン数を比較する
  • 海賊は1枚と2枚のパターンで検証する
  • 初手3-4と2-5でそれぞれ検証する
  • リアクションした場合としない場合それぞれ検証する
  • 各パターンで5000回ずつ試行する

購入条件(海賊1枚パターン)

1. 8金以上、かつデッキ内の金貨が1枚以上の場合、属州を購入
2. 5金以上、かつデッキ内の海賊が0枚以下※の場合、海賊を購入
3. 6金以上の場合、金貨を購入
4. 3金以上の場合、銀貨を購入

※海賊2枚パターンはここが「1枚以下」となります。

検証結果

海賊枚数 初手 リアクション(※) 属4平均ターン数
1 3-4 15.413
1 3-4 14.5104
1 2-5 14.5116
1 2-5 13.3634
2 3-4 14.9578
2 3-4 13.7624
2 2-5 14.2706
2 2-5 12.3756

※〇の場合、手札にある海賊を相手ターンで必ずリアクションできた場合を示す。✕は必ず自分のターンに通常プレイした場合を示す。

考察

リアクションできない場合、およそ鍛冶屋ステロと同等でした。強くはないですね。
ただしリアクションできるなら平均14ターンを切るパターンもありました。2人戦だと海賊ステロが最善となるサプライは少なく、またこちらが海賊を手札に持つ可能性が高いならば相手は財宝を獲得することを避けるかもしれないため、海賊ステロで勝つゲームにはなかなか遭遇しないかもしれません。
しかし、4人戦ならばリアクションできる可能性は上がるので上記速度に近い数値が出せるかもしれません。
また、本検証は自分で財宝を獲得したときのリアクションプレイは未検証であり、当然他のカード次第で速度は変わるため、個人的には非常に使いがいのあるカードだとは思っています。
2人戦ではあまり購入機会は少ないカードかもしれませんが、繁栄2版で新規財宝カードも追加されると思うのでそのへんも期待しましょう。